このところ、テレビも新聞も、新型コロナについての話題を毎日のように報道している。しかしその記事を読むと何を報道したいのか分よく解らない。「大変だ、大変だ、これからどうなるのだろう?」と叫んでいるだけだ。「コロナ対策」などと銘打って報道しているが、何をどうしたらいいかかという具体的な対策は全くない。実はそこが問題なのである。専門家の話を聞くとか言うが、専門家が出てきても話は一般論が語られるだけで、話は一向に先に進まない。聞く方も話す方もイライラしているだけである。そのイライラこそが、新型ウィルスのもたらした問題の核心である。つまり新型ウィルスについて実は誰にも分かっていないのである。専門家にも子供にも分かっていないのである。『裸の王様』のお話では、見栄ばかりの大人達には「王様が裸である」とは言えなかったが、「あの王様何も着ていない」と叫ぶ子供がいた。そこがそのお話のオチでもあった。
「新型コロナ ウィルス」について語っても、そのオチがない。子供さえ沈黙している。世界中に蔓延し広がっているというのに、誰もそれについて語れないのだ。そこが問題なのである。街角で世間話をする奥様方も好き勝手に自由に叫ぶ子どもたちも
何故か沈黙している。さてどうするか。
「狼が来たぞ」と、大声で叫ぼう。恥ずかしいならひそひそ話でもいい。要は口に出して言葉にすることだ。