「道」も「路」も訓読みではどちらも「みち」と読み、音読みでは「どう」と「ろ」となり、異なっている。二つ合わせると「道路」(どうろ)となり一般的になるが、それは歴史的には新しい使い方であるようだ。「路」は時には「じ」とも読む。特に前に固有名詞が来ると「じ」と読むようだ。「近江路」「箱根路」「甲斐路」と言った具合に読むのである。そもそも道と路はどのように異なっているのだろうか。私たちはなんとなく理解していると思っているが、その使い方はさまざまである。一応「道」は大きく、公の意味を持ち、「路」の方は比較的小さく、私的な感じがする、この感じは間違ってはいないと思うが、文脈によって様々な変化が加担してくる。それに「径」や「途」も「みち」と読み、さらに複雑にややこしくなる。 Read More →