「逝きし世の面影」とは、渡辺京二氏による著作の書名である。最近の名著と言ってもいいと思う。私はこの書物を読んで様々なことを考えさせられたが、特に現今の日本の世相の変化を、またその意味を深く考えさせられた。この書物に啓発されたのだが、実際毎日の生活の中でも「逝きし世」「過ぎ去った過去」は時間とともに薄れていくものではなく、私たちの現在の意識を規定する「現実感」に由来しているのだという逆説を考えなければならないと強く意識させられたのである。最近にない読書経験だった。ここで何が衝撃的だったか、そこから何を考えなければならないかなど、学んだことを記しておこうと思う。 Read More →