長年愛用してきた置時計が止まってしまった。1860年製の、重い真鍮製の置時計のコピーでクオーツ時計である。時計屋にもっていったが、修理不可能とのことだった。形も色も気に入っていたものだけに残念である。クオーツはねじまきする必要がなく、正確で便利だが、寿命が短く、壊れたら終わりだ。時計というものが持つ本来的性格を欠いているのではないかとさえ思う。クオーツ時計の壊れ方は何か不自然だ。それはどこにあるのだろう。
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