雑誌『旅』(新潮社)がこの3月号で休刊となる。廃刊ではない。おそらくまた近いうちに復刊されるに違いない。『旅』は、日本交通公社(今の「JTB」の前身「日本旅行文化協会」によって1924年(大正13年)に創刊され、戦後1946年から2003年まで日本交通公社によって、2004年から本年2012年3月号まで新潮社によって発刊されてきた長い歴史を持つ。創刊から1002号続いて来たという。それが今月で休刊となる。理由は定かではない。この最後の号には「休刊」という言葉はどこにも出てこない。編集長の「皆様、ご愛読ありがとうございました」という、簡単な挨拶文があるだけである。そこには、これまでの感慨というより、突然終わりになるという戸惑いのようなものさえ感じられる。近いうちにまた形を変えて再出版される計画があるのかも知れない。私はこの雑誌の熱心な読者だったとは言えないが、好きな雑誌だった。いずれにしても、雑誌名『旅』だけは残してほしい。
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 記憶に残る書物は多々あるが、今回は忘れがたく、今でも手元に残っており、居間の書棚においてある「学習参考書」について書いてみたい。
一つは、山崎貞の『新々英文解釈研究』(研究社)であり、もう一冊は、小西甚一の『古文研究法』(洛陽社)である。懐かしいと思われる方も多いと思う。他にもあるかと思うが、この2冊は今でも版を重ねており、購買可能である。
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