このところ、テレビも新聞も、新型コロナについての話題を毎日のように報道している。しかしその記事を読むと何を報道したいのか分よく解らない。「大変だ、大変だ、これからどうなるのだろう?」と叫んでいるだけだ。「コロナ対策」などと銘打って報道しているが、何をどうしたらいいかかという具体的な対策は全くない。実はそこが問題なのである。専門家の話を聞くとか言うが、専門家が出てきても話は一般論が語られるだけで、話は一向に先に進まない。聞く方も話す方もイライラしているだけである。そのイライラこそが、新型ウィルスのもたらした問題の核心である。つまり新型ウィルスについて実は誰にも分かっていないのである。専門家にも子供にも分かっていないのである。『裸の王様』のお話では、見栄ばかりの大人達には「王様が裸である」とは言えなかったが、「あの王様何も着ていない」と叫ぶ子供がいた。そこがそのお話のオチでもあった。
「新型コロナ ウィルス」について語っても、そのオチがない。子供さえ沈黙している。世界中に蔓延し広がっているというのに、誰もそれについて語れないのだ。そこが問題なのである。街角で世間話をする奥様方も好き勝手に自由に叫ぶ子どもたちも
何故か沈黙している。さてどうするか。
「狼が来たぞ」と、大声で叫ぼう。恥ずかしいならひそひそ話でもいい。要は口に出して言葉にすることだ。
みんなどうしていいかわからないから言えないんだと思います。
で、しゃべっているひとたちは別の目的でしゃべってる。
テレビで極端なこと言えば話題になる。同じく無責任メディアであるスポーツ新聞も、まるで拡声器よろしく増幅して記事にする。
それで視聴率があがって広告も取れる。
だから、テレビ画面に映る人たちの言うことはやたら歯切れがいい。責任ないからなんでも言える。
コロナ危機を政局を動かすチャンスととらえて意味不明なことを並べる人たちもいる。
そういう類のこと自体はまあ、仕方ない。
そんな「言論」がまかりとおって、社会に一定の影響を及ぼしてしまうことが問題なんだと思います。
それでも多くの人は、ワクチンが効果を発揮して収まることを祈るような気持ちで眺めている、わたしも、いまはそれ以外に思いつきません。